現代農業は、機械によって支えられている。雑草刈一つ、手で鎌で処理をしていたら、今頃田畑は緑の海にのまれているだろう。田んぼのお米を収穫する時期ですが、コンバインなるものは一反分、物の数分で、脱穀してしまい、藁もそのまま田んぼに砕いて撒かれるのでそのままうなって仕舞えば、次の田んぼの準備完了となる。しかし、手作業でやっていた、昭和以前の農法では、とことん人海戦術で、ただただ、黙々と作業することをし続けて、一人ではなく、村の、地域の、家族も一族総出で、稲刈りをしないと片付かない。そんなことを、今の田んぼで、参加者の援農を頼りに稲の手刈りをしていると、痛感する。手を借りないと、出来ないようであれば、もはや生業にはならない。そう、有機稲作20町こなす稲作農家さんは言う。これから人不足が常態の時代、如何に手を掛けず多くの人の時間を割かず、自然に近い稲作をできるか?そんな問いに、田んぼに関わり続け、実践しつつ、法案を見出してゆきたいと思う。



